Multiethnic society of Argentina
移民という現象は、その当時の政治的、経済的な背景を抜きにして考察することができません。
ここではそれらを含めた総合的なアルゼンチンの移民史をご紹介していきます。
アルゼンチンにおける最初の日本人の記録を紐解くと、それは16世紀にまで遡ることが分かります。
この世紀はご存知、欧州が帝国主義にのっとり、未開拓の新大陸を所有しようと闊歩していた時代であります。
ある記録によると、1596年“日本人種”と呼ばれる者がアルゼンチンの大地を踏み、コルドバという町で奴隷として売買されている、と記載されている史実があります。
では何故この年なのかと考えみて、よく知られている日本の歴史と照らし合わせてみると、この年はご存知日本史の覇者豊臣秀吉が2度目の朝鮮出兵を行ったことがわかります。
ですからおそらくこの関係で、連れてこられた日本人が、アルゼンチン最初の日本人の足跡だろうと推察できます。
奴隷として売買されたのが、日本とアルゼンチン相互移民の最初の一歩だというのは少し残念ですが、今後の両国の親密な関係を見ればその段階も意味があるものだったのではないでしょうか。